新幹線で使える学割の条件について
新幹線の学割は学生ならいつでも誰でも利用できるというものではありません。
学割を利用するには、その目的、利用できる範囲(距離)、有効期限などが決まっています。
ここでは、その条件について解説していきます。
学割使用の条件
学割が使えるのは、「学校教育法第1条の小・中・高校・大学・盲学校・聾学校・養護学校・幼稚園及び通信教育を行う学校で旅客鉄道会社の指定を受けた学校」に通う学生の他JRの指定を受けた学校の学生。
簡単に解釈すると、小学生から大学生や専門学校生の範囲の学生。
ただし、新幹線を利用する上では、中学生からは大人料金がかかりますが、小学生の場合は子供料金の適用なので、学割を利用するより子供料金で乗った方が安いです。
使用目的
学割を利用するには、学校に「学校学生生徒旅客運賃割引証(学割証)」の発行申請をしますが、その際に記入しなければならないのが目的。
この目的は以下の通り定められています。(独立行政法人日本学生支援機構「学校学生生徒旅客運賃割引証(学割証)」について)
1.休暇、所用による帰省
2.実験実習並びに通信による教育を行う学校の面接授業及び試験などの正課の教育活動
3.学校が認めた特別教育活動又は体育・文化に関する正課外の教育活動
4.就職又は進学のための受験等
5.学校が修学上適当と認めた見学又は行事への参加
6.傷病の治療その他修学上支障となる問題の処理
7.保護者の旅行への随行
以上の目的から具体的に考えてみると・・・
・実家への帰省や、家族旅行、傷病の治療はOK
・部活動などの活動上での利用はOK
・受験・就職活動のための使用はOK
1〜4と6・7は問題ないと思いますが、5にどこまでの範囲が認められるかは学校の解釈次第でしょうか。
例えば、新幹線を使って、京都などへ歴史を学びに行くという目的で観光に行くのはOKでしょう。
しかし、学生旅行でディズニーへ行く場合は、本来この目的に合うかどうかは微妙なところでしょう。
サービス業について学ぶ大学生や専門学校生なら、「接客を学びに行く」という理由がつけられるのかもしれませんが・・・。
なお、学生だけの旅行、学生を含む家族旅行で新幹線を利用する方には、新幹線学割ガイドトップページで学割より安く新幹線に乗る方法もご紹介しています。
利用できない場合もありますが、学割の申請も不要なので、上記の目的に合っていなくても問題ありません。